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Tooth wear(トゥース・ウェアー)

 むし歯・歯周病に続く第3のお口の中の病気として最近注目されているのが、むし歯ではないのに歯が溶ける『Tooth wear』(トゥース・ウェアー)です。代表的な原因は①〜③です。
①咬耗:歯ぎしりなどで歯がすり減る。
②摩耗:歯磨きで強くこすりすぎて歯がすり減る。
③酸蝕:酸性(pHが高い)の高い食べ物や飲み物あるいは胃酸などによって歯が溶ける。

酸蝕症

3番目の酸蝕について記載します。

酸蝕症とロゴ.png
歯が溶けているのがおわかりでしょうか?
この方は29歳の女性ですが、コーラが大好きで毎日かなりの量を飲まれるとのことでした。

外因性酸蝕症

下図は清涼飲料、アルコール飲料、フルーツ等のpHをグラフに示したものです。
飲食物のpH.png
pHが高い物は注意が必要です!

内因性の酸蝕症

胃酸の逆流、反復性嘔吐など。
胃酸のpHは1.0〜2.0であり、簡単に酸蝕症になりますので注意が必要です。


酸蝕症の治療は、すり減り度が大きければ白い詰め物をしますが、軽度の場合は再石灰化を期待し、フッ素や歯磨剤を併用する等して、経過観察を行います。治療よりも症状を引き起こしている原因を取り除くよう、生活週間の改善や予防が重要です!

飲食後に一口水を飲むことで、酸は薄まりますので、酸蝕歯の予防には効果的でしょう!

歯がすり減っていないか一度お口の中をチェックしてみてください。